さて、『山の林間学校』の2日目。
この日もとても綺麗な快晴!
kaiさんが、やんちゃな男の子を
空に放ってしまおうとしてます。
こんなスカイブルーなら、
放られても気持ち良いでしょうね。
宵のうちに、花開いた月見草。
朝露が下りてみずみずしく
凛と咲いていました。
さて、昨日の「こども樹木博士」の表彰式からはじめます。
みんな優秀でした。ぜひこれをきっかけに、木に興味を持って下さいね。
今日は手を使ってのクラフトです。
葉や花に触れながら、記念の作品制作をしました。
板に色々な植物をレイアウトして
コラージュを作ったり、アケビや
山ぶどうの蔓でリースを作ったり、
二股に分かれた木の枝を使って
パチンコを作ったり…。
親も子も、みんな真剣です。
しばし無言。
楽しんでもらえたでしょうか?
自然のものは生きています。
今は緑の葉っぱも、木から離れて、しばらくすると
色も固さも変わってきます。
それを残念と思わず、変化の過程も楽しんで下さい。
さて、クラフトが完成したら
お次は『蕎麦打ち教室』です。
昔から伝えられてきたこの地方の
蕎麦打ちの仕方を、まさおさんに
教えて頂きました。
蕎麦を打たねば、お昼ごはんに
ありつけませんよ。
蕎麦粉100%。
水を少しずつ入れながら、こね混ぜて、丹念に中の空気を抜いて、
段々とまるーい塊にしていきます。
次には延し棒で長四角になるように器用に薄くのばし(これが難しい)
最後は緊張の“切る”作業です。
お母さんはさすが!蕎麦らしく、細く切っていきます。
が、お子さんは。。うどん?や、フィトチーネ風。
良いのです。これもご愛嬌。
切り方はいろいろですが、できた生麺の色の良いこと!
さすが十割蕎麦です。
最後はこれをゆでて、
皆で昼食にしました。
社長はこの日の朝も再び、釣り好きの
お客様を伴い早朝に魚を捕獲してきました。
塩を振って囲炉裏でじっくり焼いて…
蕎麦の付け合わせに最高の一品です。
そして、ごちそうさまでした。
これにて『山の林間学校』は解散となりました。
美味しく食して、楽しく学んで、ひと夏の思い出ができたでしょうか。
30数億年の生命の歴史の中で、私たち人間はごく最近、出てきた新参者です。
自然に寄生する立場でありながら、化学や技術の発達がすすむにつれて
自分たちだけで何でもできるという過信を持つようになってしまったようです。
それが、昨今に見る様々な“破壊”行動に繋がっているのではないでしょうか。
けれど、どんなに化学や技術が発展を遂げたとしても、森が作れますか?
自然の仕組みが作れますか?地球が、作れるでしょうか?
この大地は一つ。全ての生命の根源であり、財産です。
自分たちの生活の一つひとつが、自然に直結しています。
舘岩の家で過ごした1泊2日からそのつながりを感じ、今の自分の生活を見直す
きっかけづくりができたなら、大成功です。
参加したみんなの胸に、何か良い感情が生まれていますように。
sai
2010年08月16日
2010年08月13日
『山の林間学校』無事終了しました!
先週末、8月7・8日、
エコラ倶楽部東京支部主催
『山の林間学校2010』を開催しました!
今年も多くの方々のご協力あって、
事故なく無事に終了いたしました。
遠くまで足を運んで下さったお客様
ありがとうございました。
今年は8月の第2週に行ったため、ホタルは見られませんでしたが
山百合が大きく花を咲かせてお出迎えしてくれました。
お天気にも恵まれた、充実の二日間。
それぞれ、どんな思い出を持ち帰ったでしょうか?
「学びの場」として、今後活かして頂ければ幸いです。
さて、内容については
ワタクシ、東京支部「エコロジーライフ花」のsaiが、一日ずつご報告いたします。
んー、すごくよく晴れました。
とても良い青空です。
一日目の開始はお昼。
昼食の支度をしながら
みんなの到着を待ちました。
社長はこの日、早朝から
釣りへ出かけて行って、
なんと11匹(!)の魚を
釣り上げてきました。
ひとまずこれは、夜の宴まで
保管しておきます。
準備が整ったところで
開校宣言…ですが!
目の前のごはんが待てない!
昼食は地元の野菜とおにぎり。
シンプルですが一番素材の
美味しさが活きる食べ方です。
みんなが満足したら、工場へ集合。
森林インストラクター、ポレさんの「こども樹木博士」のスタートです。
自己紹介などをしたのち、皆を並ばせて、手を繋ぐよう指示するポレさん。
そして
ジャンプッ!
右へ左へ。ポレさんの掛け声に合わせてちぐはぐなジャンプをします。
さっきまで初めて見る顔同士、ちょっと遠慮がちでしたが、一気に
表情がゆるみました。
打ちとけたところで、目的の散策に出かけます。
「こども樹木博士」とは、子どもを中心に
多くの人々が樹木の名前を識別できるように
なり、これをきっかけとして森林に親しんで
もらうことを目的とした活動。
舘岩の家の周りには、実に様々な木々が生育しています。
みんな、ポレさんの「テストに出るよ」という言葉に反応し
かなり一生懸命にメモをとったり、イラストにしてみたり
葉っぱに触ったりしていました。
折り返し地点は、沢。澄んだ水がとうとうと、流れます。
笹舟を流しているうちに、足だけのはずがなぜか全身びしょびしょの子も。
日向では汗が止まらない気温でも
沢に下るとひんやりとします。
山から湧き出す水は、入っている
うちに足がかじかむくらい冷たい。
山の力はすごいです。
周りには豊かな緑。
全身染まりそうですね。
さて、舘岩の家に帰り、テストです。
どれだけの葉っぱを覚えてこられたのでしょうか?
うんうん唸って30分。結果は…みんな優秀でしたよ!
さて、時間は午後4時。
夕飯の仕込みを始めましょう。
メニューは舘岩の郷土料理です。
民宿を営む(大工さんでもある)
地元をよく知るまさおさんの
「郷土料理教室」の開始です。
まず一品は『ことじ』。
とり肉だしをベースにして玉ねぎ、人参、じゃが芋、きくらげ、蒲鉾、
などなど多くの食材を均一になるよう角切りにして、煮込みます。
煮えてくると、それはそれは、良いにおい。
二品目にはウスとキネを使います。
秋田のきりたんぽにも似ている、「ばんでい餅」です。
ハガマで炊いた白米を、ウスに移して、
最初はこねるように、段々と力を込めて突きつぶします。
女の子も奮闘!
突いたものを団子状に丸めるのですが、ひとしきり団子にしたところで
一足早く、ことじが出来ちゃいました。待つのがツライ。
ばんでい餅は、十年味噌を塗り、囲炉裏で焼き上げます。
十年味噌はエゴマと味噌と砂糖などのまさおさんブレンド。
焼くと香ばしいにおいがあたりに立ち込めました。
夕ご飯は6時半ごろ、わが社の囲炉裏マスターsaki部長のばんでい餅の
焼きあがりを待ちながら、囲炉裏をかこんで皆でいただきました。
(あんまりにもばんでい餅をよく面倒見てくれたので、彼には後に、
“ばんでい先生”という称号がつきました)
この日、最後はキャンプファイヤーと花火でした。
普段は火遊びすると怒られていますが、この日は特別。
新しい薪を入れた時に巻き上がっていく火の粉の綺麗さに、
みんな歓声を挙げていました。
沢で素足になること、包丁を握ること、火を使うこと、どれも危険と隣り合わせ。
けれど、「危ない」から駄目・なのではなく危険に対してどうするのか、
ジッと目を光らせて、こども達を見守る親御さん方の姿勢は印象的でした。
山で暮らすことは、単純な自然観察会では終わりません。
一日目、参加者の表情の変化を見ていて、子も親もスタッフも、
学ぶ場であり、成長する場であると感じられたのです。
sai
2009年10月16日
エコラ倶楽部 支部だより(東京支部)を立ち上げました。
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